そして。終わる世界に。

再び無駄にポエティックにこんばんは。Ｋ彦です。
どうも私は「この世の果て」とか「終わる世界」とかが好きらしい。非常にしばしば作品のタイトルとかに使用しているようだ(何故伝聞)
絶望というにはあまりにも乾いた感情。死への甘い陶酔は無く。
天と地の間に、ただ、二人。
……いかん。どうしても呂布殿と張遼が根本にあるようだ。

話は唐突に変わりますが、過日初めてナンシー関氏の著作を読みました。
逝去されたことは存じておりましたが、生憎氏の著作を手に取る機会が無かったんですよねー。
まあたまたま手に取ったんですが……つくづく逝去が悔やまれます。
氏には是非とも語っていて欲しかった。存命ならこの世をどう見られるのだろう。
そして同時に、何故自分がリアルタイムで氏の著作に触れなかったと後悔もしました。
十年近く前の話題が主なので、あまり思い出せないんですよね……(まあ自分のせいなんですが)

移り行くのが世の常ですから、自分が気付いた時にはその事象は既に「終わってる」んですよね。自分が生まれる数百年前に「神は死んだ」と断じられる。自分が神について知る前に、もう「終わっている」と。栗本氏も対談で「やお○はもう終わった」(うろ覚え)といってましたし。自分としては「え。終わってるの？！」と途方に暮れるしかないのです。
ましてやこの電脳の世の中。情報の鮮度は見る間に褪せてゆきます。
それでも。生きてゆかねばならぬのだから。
もがきながらも立ち止まろうと思います。