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低空飛行でダラダラと。ゆるーくやってます。
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日曜朝から戦うお兄さんたちも大好物ですK堂です(なんだこの挨拶は)
魔法使いな五兄弟は長男受けでした。
太鼓叩くおにさんたちも好きでした。

そんなわけでヒッソリ萌えてましたでんしゃのおうさま。
かなり初期からハマってはいましたが、本日最終回だったので去年の6月ぐらいに萌えるがままに打った駄文を下に追加してみました。
どこかで見たとか言わない(禁句)
また後日我に帰ったら何気ない顔して消去してます多分。

そんなわけでよろしかったらどうぞ。

僕にとって嘘をつくことは呼吸するようなもので、極々自然に出来る事であり特別意識するような事ではない。それは僕の才能と言うより性質と言うべきものかもしれないけど、その事実を僕は客観的に冷静に受け止めている。だから僕を称する「詐欺師」という呼び名に誇りを持ちこそすれ、屈辱だとは思わない。僕は嘘をつく事に何の躊躇いも後悔も無いのだから。
だから僕にこう言われるのを君は嫌がるかもしれない。いや君はそんな事気にも留めないかもしれないけれども。



だか。
兎に角。
あえて言おう。
言わせてくれ。
これは、詐偽だ、と。



だってそうだろう。何時も冬眠中の熊の如く寝てばかりいる君が、馬鹿が付く程正直で駆け引きも何も知らない君が。

こんな、キスを、するなんて。



これは酷い詐偽だ。いや詐偽なんかじゃ収まらない。街中で辻斬りに会ったようなものだ。

「何や」

呼吸一つ乱さず、そう問掛ける余裕が憎らしい。それに文句を言おうにも、僕は息をするのが精一杯で。だけどこのまま何も言い返せないのは悔しいから、せめてもの意地で睨み上げた。

「可愛ぇな、ウラは」

金の瞳を細め酷く嬉しそうにそう言うと、君は僕の髪をすいて耳にかけた。何時も破壊しかもたらさない指先が、普段からは予想も出来ない繊細さで僕の肌に触れる。耳の後ろをなぞり、うなじへと辿る。
ザラついたその指が触れる度、肌へ弱い電流が流されているかのようで。
僕は目前の着流しに、すがる事しか出来ない。

「ホンマ可愛ぇえなぁ、ウラは」

グッと声が近くなる。至近距離で鼓膜に響くその声に、僕はまた君の裏切りを知る。
だって普段の君が話す事といったら、寝言か鼾か分からない様な事ばかりで。こんな言葉を甘く溶かすような声で囁くなんて。
卑怯だ。
ズルい。


何時もの君が相手だったらいくらでもスラスラと出るはずのからかいの言葉は、何一つ出てこなくて。
僕はただ手の中の着物を、皺が取れなくなるほど握り締めることしか出来ない。

「あかん。あかんでウラ」

唸る様な声がしたかと思うと。
グルリと。
天地が逆転した。

「そんな顔見せられたら、抑えられへんがな」
堪忍な。

そっと優しい手付きで頬を覆われ。
僕は。
文字通り貪り喰われた。
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K堂
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非公開
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自己紹介:
筋肉痛が翌日に出てきてションモリする今日この頃。瞬発力も持久力もありませんが低空飛行でゆるーく過ごしてます。
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