いやあうっかりうっかり。
確か去年もスルーしたんだよな……(遠い目)
命日だからといって何も出来ませんが。
いやそもそも命日って祝うものなのかとか旧暦じゃないかとかこまけぇこたァいいんだよ!ってノリで行きたいですね。
野望としては命日とは欠片も掠らない「学園設定で体育祭~やはりここは借り物競争でしょう~」というバレバレなコネタ書こうとしましたが無理でした。アハハー。
まあそのうち書くかも知れませんが。
予告すると嘘になるから不言実行で行きたいですね。
希望ばかりですね。
(数時間後)
とりあえず書いてみた。体育祭話。
残念ながら途中で時間切れ。続きは又。
それでも良いとおっしゃる優しいお方はドウゾ↓
自分で言うのも何なんだけど、俺は結構運動神経には自信がある方だ。
甲子園や花園目指して青春の汗を流してるお兄さん方と同じフィールドで戦え! とか無茶振りされたら流石に敵わないけど、結構イイ線いってると思うんだよねー。本当本当。
持って生まれたバランス感覚と身の軽さ。そしてなにより学校でもトップを争うといわれてるこの俊足。陸上部の助っ人してるのは伊達じゃないよ?
うんまあそんなわけで、俺様としては結構この日を楽しみにしてた訳なのよ。
俺様の数多い魅力の一つが光り輝くことが出来る、この体育大会を。
実際午前中の最大のメインである学年対抗リレーでは、ブッチギリの一位だったし。
陸上部出場禁止ってのは大きいよね。風魔の旦那に出てこられたらかなりヤバかったし……って、まあ何としても頑張るけどさ。昼飯一週間助かるのは大きいからね。
でも。
だけど。
現在のこの状況は!!
何なのさ!! 一体!!
「五月蝿ェ。騒ぐな」
「ギャア!!」
バシン! と容赦無く尻を叩かれ、思わず無様な悲鳴が上がる。
俺の叫びを耳にして、真っ当な職業に見えない数学教師は、一切スピードを緩めることなくウンザリとしたため息を吐いた。
「もうちィっとと色気のある声は出せねぇのか……」
「出せるわけないだろう!! つーか出す必要ねェよ!!」
最もな俺の抗議に、俺の腰を抱えていた太い腕が僅かに緩む。
「落とすぞ」
「!!」
ズルリ、と本当にズリ落ちそうになって、俺は慌てた。
アワアワと一人動揺する俺を、腰に回った腕が再び固定した。
たったそれだけのことで、たちまち安定を取り戻す俺の身体。
安心する自分が悔しくて、俺は思わず唇を噛む。
「最後だ。飛ばすぞ」
「ちょッ……」
一方的な通告に、抗議を差し挟む暇も与えられず。
ごく一般的な体型の男子高校生を軽々と肩に担ぎ上げ最終コーナーを回った数学教師は、宣言通り更にスピードを上げると、二位以下に圧倒的大差を付け悠々とゴールテープを切った。
ゴールに到着した途端、ポイっと地面に投げ捨てられた俺は、暫くそのまま地面に打ちひしがれていた。
真坂……まさか全校生徒の目の前で……こんな醜態を晒してしまうなんてッ……
恥ずかしすぎる……誰かいっそ埋めてッ……
そう俯く俺の周囲では「凄いです! 片倉先生!」「格好良い!!」「片倉先生に抱っこされるなんて猿飛君羨ましい」とかキャアキャア黄色い歓声が上がっていて、益々俺の気分は下降線を辿っていく。
……アレは「抱っこ」じゃねェよ!! 担がれたんだよ!! 苦しいんだぜ、あの姿勢。
大体先生も運ぶんだったらもうちょっと運びようがあるでしょうが!! 何あの運び方。ヒョイって肩に担いでさ。俺は米俵かッっての!! 運び方も乱暴だしさー。まったくもう!!
一通り脳内で文句を並べ立てた俺は、先ほどまでキャアキャアと騒がしかった周囲のざわめきが、何か戸惑ったようなものに変わっているのに気付いた。
ふと視線を上げれば、少しはなれた場所で「審判」という腕章をした数人の生徒と教師が集まって、何やら相談しているらしい。
短からぬ時間が経過し、何らかの結論が出たようだ。
一人の教師が周りから押し出されるようにして輪から出てくると、紙片を握ったその教師は物凄くすまなそうに此方に近寄ってきた。
「……あの……片倉先生……」
「はい」
「あの……大変申し上げ難いんですが……」
「どうぞ」
淡々とした片倉先生の対応に、手の中の紙片を力いっぱい握り締めながら審判の先生は言葉を続けた。
「協議の結果……片倉先生は、失格ということで……」
「えええー!!!」
審判の先生の思いもよらないその言葉に、思わず俺は声を上げた。
え?! 失格!? 失格って何!!
あんな恥ずかしい思いしたのに失格って何さ!!
驚きに固まる俺の様子をチラリと見下して、片倉先生は淡々と「判りました」と答えた。
激昂した様子も無い片倉先生のその態度にホッと安心した審判の先生は、片倉先生に「や。まあ規則なんですみませんねえ」と言いながら握り締めていた紙を返した。そして「じゃあそういうことで……」とか何とか言いながら本部へと走っていった。
『えー…・・・只今の競技ですが……一位の片倉先生は失格となりましたので、二位の……』
スピーカーから流れる雑音交じりの放送で漸く我に返った俺は「ちょっとどういうことさ!!」と片倉先生に詰め寄った。
あんな恥ずかしい思いしたんだから、一体何がどうなったのか、聞く権利はあるはずだ!!
精一杯睨み上げる俺を片倉先生はチラリと見下ろすと、くるりと背を向けた。
「ちょッ!」と呼び止める俺に「付いて来い」と振り返らない背中が告げる。
無駄に広い背中を睨みつけ、俺は「畜生!」と一声吼えてからその後をついていった。
(続く)
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