平岩弓枝氏の「西遊記」を

読みましたよK堂です。

御縁が無く平岩氏の著作に触れる機会がありませんでした……が。

コレが平岩クヲリティ(感動)

ヤられました。キますよコレは。
御宿かわせみ早速借りて来たいです。


西遊記は夏目三蔵法師リアル世代だったんで、思い入れがあります。
諸星御大の作品も拝読しましたし(絵の迫力にめげましたが)峰倉作品も初期バージョンで揃えてました(金角銀角あたりの出版社移ったりする騒ぎでやめちゃいましたが)。
平岩版は上記の作品のように「意外な設定」とかはありません。子供の頃頑張って読んだ「西遊記」(異様に分厚いハードカバーの竜の表紙があるやつ。なんがこの説明は)みたいです。
仏教用語とか思想とか、丁寧に分かりやすく書いてあります。

いや、なんと言っても一番の魅力は登場人物でしょう。
梧空が健気でいじらしくってタマリマセン。
お師匠さんも悩んだり惑ったり。師弟共に成長していく姿が印象的です。
破門される話(……古典にネタバレというのはあるのだろうか)は読み返すたびに涙が滲みます。
ジワジワボディブローのようにクルんですよー。

毎日新聞に連載されてるんですってね、コレ。
本気で毎日に変えようかと悩みました。

未読の方はご一読をお勧めします。